
(08/10)
2010年のデビュー曲“Black and Yellow”が全米チャート1位を記録する大ヒット、ゲスト参加したマルーン5(Maroon 5)の“Payphone”も同じく大ヒット中と、若手ながらすっかり人気者となったラッパー、ウィズ・カリファ(Wiz Khalifa)。9月に待望の新作を発表するにあたって先日そのジャケット写真を公開したが、これが賛否を呼んでいる。
9月18日に発売予定のニュー・アルバム“O.N.I.F.C. (Only N*gga In First Class)”のアートワークは、上半身裸でミンクの毛皮をまとい、タイトなパンツを履いたウィズが椅子に腰掛けているというもの。ラッパーというよりは、ジミ・ヘンドリクス(Jimi Hendrix)あたりを彷彿とさせるこの格好に、ファンからは戸惑いの声も続出。それを受けてか、スタイリストがこのスタイルについて「70年代のヴァイブね。ロックスターのイメージ」と説明、ウィズは2年近く前からこのアイディアを暖めていたことを明かした。また、「意見が分かれるというのは理解できるわ。6年前にケリス(Kelis)が自分のスタイルを打ち出したときみたいに、これから他のアーティストたちが真似していくわよ」「私たちはみんなにショックを与えたかった。でもそれだけじゃなくて、彼の音楽、彼のアティテュード、ハッパを吸うこととかヒッピーとか……そういうものを理解してほしかったの」とも語っている。
ウィズ自身もTwitterで、このカバーアートに対する批判に反論。「俺は勇敢なんだ。“O.N.I.F.C.”は恐がりのための作品じゃない。リスクを背負いながらも、自分が信じていることを信じられる、そういう人たちこそ自由を感じられる、ということをテーマにした作品だ」「このカバーアートは君に自信を与える。そして、他の誰がどう言おうと、どう考えようと、そいつらの前に立っても自分自身でいられるということを教えるものだ」などとツイート。批判を受けても‘撤回’するつもりはないようだ。
なおウィズは、この新作発売に先立ってカレンシー(Curren$y)とのコラボレーション・ミックステープ“Live In Concert”を8月9日に発表する予定としていたが、これは延期となった。ウィズとカレンシー双方ともに、サンプリングの許諾が問題で延期になっており、すべてクリアになってから発表すると説明している。ミックステープでは従来、無料で発表されることから無許可のサンプリングなどは黙認されてきたが、ここ最近は訴訟沙汰になることも増えてきており、それをあらかじめ回避しようとするものと考えられる。
ニュース提供:bmr.jp
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