
(09/08)
9月に入り、今年9月1日と2日の2日間にはジェイ・Zが立ち上げた大型音楽フェス「Made In America」が初めて開催されるなど話題を呼んだが、この「レイバー・デイ(労働者の日)」周辺にはリル・ウェイン(Lil Wayne)やビッグ・ショーン(Big Sean)、タリブ・クウェリ(Talib Kweli)ら人気ラッパーたちが無料ミックステープの新作を次々と発表している。
リル・ウェインは、人気ミックステープ・シリーズ『The Dedication』の最新作『The Dedication 4』をようやく発表。元は8月に公開を予定していたものの延期していたこのミックステープ、YMCMBファミリーとなるバードマン(Birdman)、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)らや、J・コール(J. Cole)、ヤング・ジージィ(Young Jeezy)といったラッパーをゲストに迎え、ミックステープ・サイト Datpiffだけで公開から数日で82万DL以上という人気ぶりだ。一方でカニエ・ウェスト率いるG.O.O.D. Music所属のビッグ・ショーンは自身の出身地を冠した『Detroit』を予告どおりに発表。人気プロデューサーのヒット・ボーイ(Hit-Boy)やダ・インターンズ(Da Internz)をはじめ、ゲストにはJ・コール、クリス・ブラウン(Chris Brown)、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)、ジェネイ・アイコ(Jhene Aiko)、フレンチ・モンタナ(French Montana)など多くの人気アーティストを揃え、まだ公開から2日ほどだがDatpiffではウェイン『The Dedication 4』を越える87万DL以上を記録、話題を呼んでいる。
またタリブ・クウェリも以前に予告していたとおり多くのゲストを迎えたミックステープ『Attack The Block』を発表。ライアン・レズリー(Ryan Leslie)、ザ・ルーツのブラック・ソート(Black Thought)、マック・ミラー(Mac Miller)、キラー・マイク(Killa Mike)、リル・ウェインらが参加している。ほかにもヒューストンの若手ラッパー、カーコ・バングズ(Kirko Bangz)はクリス・ブラウン、ヤング・ジージィ、フレンチ・モンタナ、Z-Ro、ポール・ウォール(Paul Wall)ら参加の『Procrastination Kills 4』を発表。リック・ロス(Rick Ross)のMMGと契約しているガンプレイ(Gunplay)も『601 & Snort』を、「早口ラップ」で知られるトゥイスタ(Twista)も『Reloaded』を、ソウルジャ・ボーイ(Soulja Boy)も『Juice II』を、ニューヨークの新人ジョーイ・バッドアス(Joey Bada$$)も『Rejex』を発表と、ここ数日で多くのミックステープが発表された。
R&Bでも、サミー(Sammie)がトレイ・ソングズの後見人であるトロイ・テイラー(Troy Taylor)を再び迎えて制作した『Insomnia』を発表したほか、女優の顔も持つ若手新人女性シンガーのティナーシェ(Tinashe)『Reverie』など、こちらも数々の作品がリリースされている。いまや新人からベテランまで、ヒップホップやR&Bの世界において無料作品での話題作りは定番となっているが、その傾向はますます強くなっているようだ。
ニュース提供:bmr.jp
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