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フィラデルフィアのソウル・グループ、デルフォニックス(Delfonics)のメンバーとして活躍し、ソロに転向後は、ルーサー・ヴァンドロス(Luther Vandross)らのカバーでも知られる名曲“Love Won't Let Me Wait”などのヒットを生んだ男性シンガー、メイジャー・ハリス(Major Harris)が11月9日に亡くなったことが明らかになった。65歳だった。
メイジャー・ハリスの死は、姉妹であるキャサリン・トーマスによってAP通信に伝えられ、明らかになった。それによると、メイジャー・ハリスはうっ血性心不全と肺不全を起こして地元ヴァージニア州リッチモンドの病院へ緊急搬送され、現地時間で9日朝に亡くなったとのこと。キャサリン・トーマスは、メイジャー・ハリスが10代の頃を振り返り、年のわりに背が高かったことで大人びて見えたことから、クラブなどに出入りしてはミュージシャンたちの演奏を観ていたという。しかし、クラブへ行っても酒を飲むことはせず、常に歌手としてのデビューを考えていたのだとか。「音楽が彼の人生そのものでした」とキャサリン・トーマスは振り返っている。最後のライブ・パフォーマンスは、昨年のデルフォニックスのコンサートだったという。
ヴァージニア州リッチモンド出身のメイジャー・ハリスは、いくつかのグループでの活動を経て、1971年にランディ・ケイン(Randy Cain)が抜けた後のデルフォニックスに参加。その後74年にソロに転向するためグループを脱退し、翌年に“Love Won't Let Me Wait”などを収録したアルバム『My Way』でソロ・デビュー。70年代のソロ活動成功を経て、80年代にはふたたびデルフォニックスに戻り、1996年のゴーストフェイス(Ghostface Killah)のアルバム『Ironman』収録の“After The Smoke Is Clear”にコーラスとしても参加している。彼の代表曲となる“Love Won't Let Me Wait”は、1984年にジョニー・マティスとデニース・ウィリアムズに、また87年にルーサー・ヴァンドロスによってカバーされ、昨年もシール(Seal)が『Soul 2』で取り上げるなど、ソウルの名曲のひとつとして受け継がれている。
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ニュース提供:bmr.jp
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