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米東部コネチカット州のサンディフック小学校で12月14日で発生した銃乱射事件の影響で、全米のラジオ局がケシャ(Ke$ha)の現在大ヒット中のシングル“Die Young”などのオンエアを自粛していることが明らかになった。米Billboard誌のチャートはエアプレイ数も大きく影響することから、全米チャートで現在3位となっている同曲は、一気にランクダウンすることになりそうだ。
12月14日、米時間で朝に発生したこの事件は、容疑者が校舎に侵入して銃を乱射。小学校の児童20人を含む26人が死亡、1人が負傷した上に、事件当時20歳だった容疑者も自殺。また事件発生前の早朝には容疑者が自身の母親を射殺していたことも明らかになった。全米に大きな衝撃を与えたこの事件を受けて、全米のラジオ局は、ケシャの現在大ヒット中のシングル“Die Young”や、デヴィット・ゲッタ(David Guetta) feat. シーア(Sia)“Titanium”、フォスター・ザ・ピープル(Foster The People)“Pumped Up Kicks”などの楽曲のオンエアをその歌詞からを見合わせた。「早死にしてしまいそうなくらい最高の夜にしよう」と歌われるケシャの“Die Young”は文字どおり「早死に」が問題となっており、ゲッタの“Titanium”は「私は銃弾、失うものはない」などと歌われるサビの歌詞が事件を想起させるとして問題視されたという。また、フォスター・ザ・ピープル“Pumped Up Kicks”は、曲はキャッチーながら、その歌詞は少年が銃を乱射するという内容。過去のコロンバイン高校銃乱射事件などが起きたアメリカの銃社会を皮肉ったものと思われる曲だが、さすがに自粛されている様子。
米時間で19日に発表される最新チャートは、16日までの集計となるが、早くも“Die Young”のエアプレイ数は前週比で11%ダウンしているという。このラジオ局側の措置に対し、ケシャは「分かってるわ」と理解を示しながら、「この理由で私は“Die Young”に個人的な問題を抱えていたのよね。私は元々この歌詞を歌いたくなかった。強制的に歌わされたの」とTwitterで弁明。この曲のライティング・クレジットには自身の名前も入っているが、元々自分の望んだ歌詞ではなかったと主張している。もっとも、このツイートはすぐに削除された。このツイートなどについてBillboard誌などはケシャの代理人にコメントを求めたが、返答は返ってこなかったという。
なおこの事件を受けて、TVオーディション番組『The Voice』ではクリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、シー・ロー(Cee Lo Green)らレギュラー出演者らがレナード・コーエン“Hallelujah”を歌って犠牲者たちを追悼するなどの動きも出ている。
ニュース提供:bmr.jp
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