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伝説的グループ、ギャング・スター(Gang Starr)のメンバーとして1980年代末からヒップホップ史に残る数多くの傑作を残してきたラッパー、グールー(Guru)が4月19日に亡くなった。
ヒップホップ情報サイトYo!Raps.comが報じたのに続き、ギャング・スターの仲間であったカリスマ・プロデューサー、DJプレミア(DJ Premier)の半オフィシャルサイトDJPREMIERBLOGなどがグールーが書いたという「ファンへの手紙」を掲載。それによると、グールーはここ1年ほど、何らかのガンによる病状と戦っていたが、あらゆる治療を試みたもののかなわず、病に倒れたという。また現在のビジネスパートナー、ソラー(Solar)とその家族を自分の家族と同様に扱うよう求める一方、「自分の‘元DJ’(DJプレミアのこと)には、一切自分の名前やそれに類するタイトルを使ったイベント、トリビュートをさせたくない。これは自分が弁護士を通じて、法的に実行させる。彼はここ7年間、自分の人生とは関係がなかったし、自分の死についても何もさせたくない」などとDJプレミアを徹底的に排除する内容となっている。
グールーは今年2月28日に昏睡状態におちいり入院。3月1日に手術を受け成功と報じられ、ソラーを通じて快復に向かっているとのコメントが発表されていた。しかし親族との面会がソラーによって拒絶されるという状況に疑問を感じ、病院側と交渉してグールーの病室を訪れた甥のジャスティン・ニコラス(Justin Nicholas Elam)は、彼が意識不明のままであるように見えたという告発ビデオをYouTubeに投稿。‘グールーのコメント’の信憑性に疑問を持たれている中での逝去と、書簡の発表が行われたことになる。
グールーは米ボストン出身で、1966年生まれ。DJプレミアとともにギャング・スターを結成、1994年のアルバム"Hard to Earn"を筆頭に数々の傑作をリリース。個人名義でも多数のジャズ、ソウルアーティストと共演した"Jazzmatazz"シリーズを発表していた。2003年以降はギャング・スターとして野活動を停止、ソラーと共に7 Gland Recordsを立ち上げて活動していた。43歳だった。
この知らせを受け、既に国内ヒップホップ・シーンにも衝撃が走っており、人気ラッパーのZeebraは「GURU素晴らしい音楽をありがとう。JAZZMATAZZがあったから、ヒップホップがちゃんとした音楽として認められたと思います。大人になっても聞けるって、自分も一生やれる音楽だと確信出来ました。一生やります。Rest In Peace......」とTwitterに投稿している。
ご冥福を祈ります。
ニュース提供:bmr.jp
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