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グールーのプロデューサー、ソラーがハッキングされる
(05/17)
4月19日に亡くなると同時に、改めて歴史的存在としての評価が固まったラッパー、グールー(Guru)。その晩年に全幅の信頼を受け、唯一無二の親友でビジネスパートーナーとして活動してきたプロデューサー、ソラー(Solar)のメールやTwitterアカウントSolar_7Grandが何者かによりハッキングされ、その内容が公開されるという事件が起きた。

4月7日からソラーのTwitterにて、本人とは思えないほど常軌を逸したつぶやきがアップされ続け、9日にはこれがハッカーの仕業であることが明らかになった。このハッカーはソラーのものとされる電子メールの画像や女性のヌード写真を相次いでリーク。グールー名義のTwitterやフェイスブックにメッセージ投稿を指示する文面や、プロデューサーのバックワイルド(Buckwild)に未払いのギャランティがあること、PR会社とソラーの間で「グールーのメッセージ」を相談するやりとりから、グールーの過去作品の印税もソラーが管理していることなど様々な書面が公開されている。特に注目されたのは、匿名の人物からソラーに送られたメールで、これによるとグールーは3ヶ月で治療できると診断されていたにも関わらず、ソラーがヨーロッパ・ツアーのためにこれを延期させたという内容。これらのメールは画像ファイルの形でアップされておりメールアドレス、日時などは表示されないものも多く、その信憑性にはいまだ疑問符がついている。

この事態を受け、米アーバン系メディアのVIBEはこのハッカーに直接連絡を取ることに成功。彼は「真実を明らかにしたかっただけだ。名声や注目がほしいわけじゃない、ソラーは自分にはとても疑わしい人物に見えたし、彼がグールーにしたことは全部クレイジーだ」などとコメントしたという。

一方、ラジオパーソナリティのミス・インフォ(Miss Info)のスタッフが、ソラー側にこのメールが本当に彼のものか、ハッキングの事実を確認しようとコメントを求めたところ、ソラーは話をそらし、グールーの元パートナー、DJプレミア(DJ Premier)が入院中の状況についてウソをついていると非難したという。

DJプレミアは自らのラジオ番組でグールーを見舞ったが面会を拒絶されたというエピソードを語っているが、ソラーは「正直に言えば、自分の記憶でも耳に入る範囲でも、DJプレミアがグールーを見舞ったという記録はない」と主張。多くのファンに愛され続けるグールーだが、その死を取り巻く状況は残念ながら「スキャンダル」と言えるほど混乱した様相を呈している。
(photo by Yoko Yamashita, all rights reserved)

ニュース提供:bmr.jp

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