
(07/01)
昨今、度々報じられているCDセールスの落ち込みも『世界中で最も売れている男』ことエミネム(Eminem)には無縁のようだ。初登場1位が確約されていたエミネムの新作"Recovery"だったが、米国でのセールスが当初予測より10万枚以上も多い74万1,000枚のセールスを記録。今週2位にスライドダウンしたドレイク(Drake)の"Thank Me Later"に60万枚近い差をつけてのアルバム・チャート制覇となった。また同時発売された日本、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、スイスでもそれぞれにアルバム・チャート1位を獲得しており、世界的な人気ぶりを改めて印象づけている。
USでの74万枚という数字は、ロックバンドAC/DCの2008年のアルバム"Black Ice"(784,000枚)以来の特大セールスで、‘おばさんシンガー’として世界を驚かせたスーザン・ボイル(Susan Boyle)の"I Dreamed a Dream"(701,000)をも軽く上回り、他を圧倒するエミネムの人気ぶりを証明した。またエミネムは1999年のデビュー作"Slim Shady LP"(最高位2位)以外の全6タイトルがアルバム・チャートを制覇しており、ヒップホップ・アーティストとしてはジェイ・Z(Jay-Z)の11タイトルに次いで2位となる。
"Recovery"はデジタルセールスだけでも25万5,000枚を記録、これも2008年のコールドプレイ(Coldplay)の"Viva La Vida Or Death And All His Friends"(28万8,000枚)に次ぐ歴代2位とのこと。一方、リアーナ(Rihanna)をゲストに迎えた新曲"Love the Way You Lie"が、ファーストシングル"Not Afraid"に迫る338,000件のダウンロード数を記録、次週シングル・チャート部門の1位も確実視されている。
関連して、エミネムは、来週9日から3日間、スイス、英国、アイルランドの音楽祭への出演するほか、さらにジェイ・Zとお互いの出身地デトロイトとNYの野球場で行うコンサートも各会場で9月3日と14日の日程を追加、計4公演とするなど、この夏は精力的な動きをみせている。(t)
ニュース提供:bmr.jp
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