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RZAの‘最初の’カンフー映画、劇場公開はナシ?
(07/02)
ラッパー/プロデューサーで、今年は映画監督への道を歩み出したウータン・クラン(Wu-tang Clang)の総司令官RZAが、数年前から温めてきた武術映画"Wu-Tang vs. The Golden Phoenix"(ウータン対黄金の不死鳥)が、劇場公開はされないことが分かった。

この映画はRZAのアーティスト活動20周年を記念するパーティで初披露される予定で、いくつかの主要都市において単館上映される可能性はあるものの、全米での公開はされない模様。しかしDVDやオンライン配信での販売はされる見通しであるとのこと。

RZAは同作品において監督だけではなく、主演、脚本、エグゼクティブ・プロデューサーも務めており、ベテラン・カンフー映画俳優のロバート・リー(Robert Li)や、RZAの実の叔父であり、アンクル・ウー(Unkle Wu)の異名を持つアリ・ムハンマド(Ali Muhammad)などと共演する。また、音楽担当にはなんとレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chilli Peppers)のギタリスト、ジョン・フルシアンテ(John Frusciante)を起用しているという。ストーリーはRZA率いるウータン組と、カンフー・マスターのゴールデン・フェニックスとの戦いを描くというシンプルなもので、1970〜80年代のカンフー映画の再現となっている。現在、Youtubeなどの動画投稿サイトに同作品のトレイラーや撮影現場の舞台裏映像など動画がアップされており、RZAがカンフー・アクションの指南を受けているシーンなどを見ることができる。

ちなみに、同じくラップ・スターである50セント(50 Cent)も映画"Caught in the Crossfire"を制作しているが「DVD直行」と言われる映画館で公開されない形式を取っていることでは共通している。

一方で、RZAは約2,000万ドル(約18億6千万円)の予算の大作"The Man With The Iron Fists"(鉄拳を持つ男)をユニバーサル・ピクチャーズと契約しており、こちらは全米で公開される予定。この作品は今年の9月から撮影開始予定となっている。また監督業のほかにも11月公開予定のロバート・ダウニー・Jr. (Robert Downey, Jr.)主役のコメディ映画"Due Date"や、年内公開予定のラッセル・クロウ(Russell Crowe)主演映画"The Next Three Days"などに出演しており、俳優業としても活発に活動。さらに、来年公開予定のサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)主演のカンフー映画"The Last Dragon"にも、共同製作者として名前がクレジットされており、RZAは当面、映画界での活動を主軸に置くことになりそうだ。(g)
(photo by somaya langley licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 2.0 Generic)

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RZA "Wu-tang vs. Golden Phoenix" 制作風景(1)
http://bmr.jp/video/detail/00000000000000003359.html

ニュース提供:bmr.jp

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