(08/02)
1990年代にヒップホップトリオ、フージーズ(the Fugees)として活躍し、現在もプロデューサーとして数々のアーティストを手がけるワイクリフ・ジョン(Wylef Jean)が、故郷ハイチの大統領選出馬を検討していることが明らかになった。
今年2月に予定されていたハイチの大統領/国会議員選挙は震災のため延期されていたが、11月28日行われることが決定。これを受けて、ワイクリフが大統領に立候補するのではという噂が流れ始めたていた。その噂に対して、ワイクリフが主宰するハイチ支援団体Yele HaitiYele Haitiの関係者がCanadian Pressに対して公式見解を発表。「そういった噂が常にあることは知っているが、いまははっきりとしたことは言えない。何か行動を起こすとなれば、正式なプレスリリースを発表する」として、否定とも肯定ともつかない回答になっている。だが、ロイターの報道ではすでに立候補のための法的準備を整えつつあるとされており、また、今週木曜にハイチを訪れたワイクリフへの直撃インタビューでは、「ハイチには今日来たばかりだ。捺印しなきゃいけない大事なことがあってね。噂についてははっきりしたことは言えないんだが、もし‘前進’するとなれば、さっさと書類仕事を済ませなければならないだろう」という回答も得られている。
ハイチ出身のワイクリフはこれまでも故郷への貢献となる活動を行ってきていたが、今年1月に起こったハイチ大地震の際にも迅速に動き、Yele Haitiを通して40万ドルにのぼる寄付金を集め、また「ウィー・アー・ザ・ワールド・25・フォー・ハイチ」を手がけるなど精力的に活動。そうした姿勢が讃えられ、米西コネチカット州立大学の名誉博士号を得るなど高い評価を受けている。ハイチでは今年大統領選挙立候補者は8月7日までに候補登録を済ませる必要があるという。(s)
ニュース提供：bmr.jp
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