(08/05)
故郷ハイチの大統領選出馬を検討していると報じられていたワイクリフ・ジョン(Wylef Jean)が、出馬の意志をはっきりと認めた。
ハイチ共和国の大統領選挙および国会議員選挙は今年11月28日に行われる予定で、支援団体Yele Haitiを主宰するなど故郷への貢献活動を継続的に行っていたワイクリフが大統領選に出馬するのでと噂されてきた。先日、立候補のための法的準備を進めているとロイターが報じていたが、米Time紙の取材に対し、ワイクリフは出馬の意志があることを公式に認めた。彼は、「仮にあの大地震がなかったら、おそらくあと10年は待っていたと思う。あの地震によって、ハイチはあと10年なんか待っていられない状態だという気持ちになったんだ」と話しており、今年1月に起きたハイチ大地震が彼を出馬へと突き動かしたことを明らかにした。また、「もし大統領としてこの国に5年間を捧げられないとしたら、これまで歌ってきたすべて、たとえば権利の平等について歌ってきた、そのすべてがむだになってしまう」と語っている。ワイクリフは、立候補登録の締め切りとなる8月7日の直前に出馬表明の公式会見を行う予定。ワイクリフは人気アーティストであるため、彼の出馬は若年層の選挙参加を促す効果もあるとみられている。
ワイクリフ・ジョンは1990年代にヒップホップトリオ、フージーズ(the Fugees)のリーダーとして活躍し、現在もプロデューサーとして数々のアーティストを手がけるほか、ソロ・アーティストとしてもアルバムを何枚も発表している。特に2004年に発表した"Welcome To Haiti: Creole 101"はハイチの独立200周年を記念して制作されたアルバムで、中には「もし俺が大統領なら」と繰り返す"President"という曲も収録されていた。(s)
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ニュース提供：bmr.jp
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