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フージーズの仲間はワイクリフ不支持!
(08/08)
11月28日に予定されているハイチ共和国の大統領選挙への出馬を5日に正式発表。「向かい合おう」という意味の"face to face"をスローガンに掲げ、さっそくYouTubeなどを活用して若年有権者層へのキャンペーンを展開しているラッパー/プロデューサーのワイクリフ・ジョン(Wyclef Jean)。その夜には人気トーク番組に出演して、「大地震にあったハイチは再生に最早猶予はない」との立候補の決意を語ったワイクリフだったが、ハイチの米大使を5年間勤めた叔父レイモンド・ジョセフ(Raymond Joseph)も同大統領選に立候補しているほか、ハイチの国民的人気シンガー、ミシェル・マーテリー(Michel Martelly)も立候補を表明した。

これに対し、ワイクリフの従兄弟でもありかつてフージーズ(the Fugees)として米国での音楽活動を共にしてきたプラーズ(Pras)がマーテリーへの支援を表明。プラーズは6日、MTVに「友人でもあるマーテリー氏の応援にハイチに行ってきたところだ。ずっと一緒にいるワイクリフを心から愛していることに変わりはないが、現実問題として今のハイチには一般的な指導者ではなく、ハイチを国際社会に通用する国で導けるような世の中を変える力のある真のリーダーが必要なんだ。ワイクリフの献身的なハイチへの支援活動は認めるが、大統領となると話は別だ」などと語っている。ハイチ系移民の多い米ニューヨーク、ブルックリンでも「ワイクリフはミュージシャンであり大統領に適任とは言えない。技術者が病院で働くようなものだ」などと同様の意見が漏れ聞こえている。

さらにハイチ大地震に際してワイクリフ同様に積極的に支援を行っている俳優ショーン・ペン(Sean Penn)からも「ワイクリフ自身を非難するつもりはないが、彼は米国のビジネスに影響力が多いだけに、懸念されるのは世界中に報じられている選挙戦以外のことだ。ハイチに必要なのは純粋に犠牲的な役割を担ってくれるリーダーだからな。半年間ハイチにいたが、現地での彼の存在感は皆無だった」などとコメント、これにはワイクリフも「俺が生粋のハイチ人だということを理解してもらいたいね。噂だけで俺を非難するのは無責任だ。向き合って話したいものだ」とすぐさま反論している。

さらに、ワイクリフが創立したハイチ支援チャリティ団体Yele Haitiにも、米国税庁IRSから210万ドル(約1億9千万円)もの税金滞納が指摘されるなど、金銭スキャンダルもくすぶっている模様。ちなみにワイクリフは立候補と同時に同団体の代表を辞任している。(t)

ニュース提供:bmr.jp

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